国立市の日の丸・君が代

words: 佐伯 章

国立市の小・中学校の「日の丸・君が代」が新聞にとりあげられた。 確認できた記事を紹介する。

産経新聞 1999.3.20 (土) 朝刊 29 社会面
「国立市3中学校で卒業式」
「『国旗』『国歌』学校側が断念」
「市民団体阻止行動『混乱避けるため』」
3校とも、卒業式での日の丸掲揚も、君が代斉唱も行わなかったようです。 ただ、2校で屋上に、1校で校長室のベランダに、ある時間帯だけ 日の丸を掲げたそうです。

産経新聞 1999.3.26 (金) 朝刊 30 社会面
「卒業式の国旗・国歌 全小学校が断念」
「国立市 5校は式場外で掲揚」
「・・・市民団体が各校内に入り込んだため、 全校で『混乱を避ける』との理由から式会場での掲揚と斉唱を断念した。・・・」 「・・・一部の小学校では国旗を玄関前や校舎屋上に短時間掲揚した。・・・」 とのこと。

産経新聞 1999.3.30 (火) 朝刊 26 多摩欄
「国立二中卒業式」
「教える側が卒業祝い 教わる側が感謝の意」
「健全な関係、目の当たりに」
「・・・節目となる式当日にこのような一方的なビラを配り、 学校側が神経をとがらせなければならないという事態は、 やはり尋常ではない。・・・」 「・・・学校主催の卒業式に生徒自らの企画を盛り込み、 教師がそれを温かく見守る。 師弟の信頼関係が熟成されているようだった。・・・」

毎日新聞 1999.3.25 (木) 朝刊 29 多摩欄
「卒業式の日の丸掲揚めぐり 校長と反対派トラブル 国立・第七小」
記事によれば、鈴木校長は23日午後5時頃、 校舎屋上のポールに日の丸を取り付けて退出。 卒業式当日24日、午前6時50分ごろ登校したところ、 旗が見あたらず、 予備の旗を掲揚しようとしたところで市民グループと押し問答になった。
「・・・卒業式の参列者によると、 校長は式の「はなむけの言葉」で「最後の社会の勉強です」と切り出し、 「国旗」と書かれた紙と日の丸を示して 「国と国の親交を図るために使う」などと説明したという。 これに反発した保護者からは「話の意図がわからない」 「卒業式の場で子供に話すことではない」などの疑問の声が上がった。・・・」
国立市では日の丸掲揚・君が代斉唱を義務付けた1990年の学習指導要領施行以降も、 卒業式・入学式で掲揚・斉唱は行われていない。
国立市議会は1989年、日の丸・君が代を強制しないよう求める決議を採択。 PTA連合会も89年以来、毎年、 「掲揚・斉唱を強制しない」ことを求める要請書を市教委に提出していた。 これまで市教委は「決議や要請書の存在を踏まえ、式典での混乱を避ける」 との立場を保ってきたが、今年1月、 学習指導要領に乗っ取った式典を実施するよう、前校長に通知していた。

以上、大部分記事からの引用です。

(April 18, 1999)

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