H13.11.21 わくわく塾報告

words : 高田啓子

 H13.11.21わくわく塾の報告です。
 都市計画課による都市計画マスタープラン策定の現状報告と、
その後の意見交換の内容に分けてご報告します。

---------市からの報告----------

1.現在の進捗状況
[1] 位置付け
・基本的事項
 ・体系上の位置付け
 資料1「都市計画マスタープランの素案作成について」

[2]策定のフロー
 ・素案は、庁内の検討委員会で作成する
・原案は、行政の附属機関で作成する予定
 資料2「国立市都市計画マスタープラン策定について」・・・・この資料は10/25現在のものでした。省略します

[3]素案作成の進捗状況
 ・素案の項目立て(案)
 ・テーマ別構想と地域別構想の項目(案)
 資料3「国立市都市計画マスタープラン 項目立て(案)」・・・・この資料は確定したものではなく、今回の意見交換も参考にするとのことです。意見交換の記録の中で示します。

資料1
平成13年10月17日
都市計画マスタープランの素案作成について

素案は次の基本的事項に基づき作成する。

│ 基本的事項│
1.上位計画
 1)第3期基本構想[平成8年度(1996年度)]
2)国立都市計画 市街化区域及び市街化調整区域の整備、開発又は保全の方針
  [平成13年5月15日(2001年)決定]
*「整備、開発又は保全の方針」は、都市計画法の改正により「整備、開発及び保全の方針」と称し、東京都都市計画マスタープランとして平成16年5月までに全面改正が予定されている。
◇都市計画法の規定により、上位計画に即した素案を作成する。ただし、社会情勢の変化などにより上位計画に問題点があるものについては、素案作成の課題とする。

2.参考にする資料
 1)平成10年度アンケート調査及び意見(H11年集約)
2)国立市都市計画マスタープラン施策検討委員会報告書《庁内検討集約》
  [平成12年5月(2000年)]
 3)市民提案書:まちづくり市民会議[平成13年8月25日(2001年)]
 4)既存の各計画

3.現在策定中の計画
緑の基本計画など現在策定中の計画で、都市計画マスタープランに関連するものについては、密な連絡をとり整合性を図る。

4.市民提案書の取扱い
  素案作成の過程において、市民提案書の各項目について、[1]反映の有無、[2]その理由を記録する。
 特に素案の内容に比して、市民提案書の方針と異になる項目は、慎重に検討し、さらに今後検討を要する項目は「課題」として整理する。
 また、都市マスの素案作成になじまない項目は、建設部から担当部署へ内容を通知し、今後の検討課題として行政施策に反映するよう依頼する。


-----------意見交換で出された意見と応答------------------*市の応答

1.庁内委員会の議事録を見ると、今だ内容に踏み入った協議がされていないが、時間的に厳しい中で、どう進めていく予定か。この厳しいスケジュールの中で血の通った素案になるのか。

*月2回のペースで進め2月一杯で素案を作る予定

2.上位計画に即することにのみ縛られていては、市民提案を受け止めた意味がない。上位計画のスパンと20年という都市マスとの違いもあり、市民提案で出された課題を「課題」として次期基本構想策定などに送るべきである。

*上位計画に問題点のあるものについては、素案作成の課題とする

3.「市民参加」は終章におさめるのではなく、はじめの理念の中に含まれるものである。「市民参加」で染め抜いた風呂敷で下から包むような都市マスに。

*提示した構成は案であり、今日の話し合いの内容も素案作成の参考としたい。

4.「バリアフリー」はどこに入っているのか
*「交通」⇒交通だけの問題ではなく、すべてのテーマを貫くものではないのか。バリアフリーはハードの問題だけではない。これもはじめの理念の中に入れるべきである。

5.庁内委員会の中で、道路セクションが住環境全体を考えるといった縦割りをほどく進め方、庁内委員会の審議内容の充実を期待する。

6.都市マス素案になじまない市民提案の内容とは何か

*教育に関するしくみや場づくりに関するものなど

7.都市マスではハードだけではなくソフトも扱える。仕組み作りやルールづくりなどソフトに関わる記述を入れるべきである。20年後を考える時にハードはできる、できないだけのものである。しかしソフトは例えばまちを自分たちでつくりあげていく仕組み、皆で負担し合うルールづくりといった市民のスタンスに方向性を示し、市民による様々なまちづくりへ展開していける。

8.子どもも市民である。20年後を考える時に、子どもの環境にかかわる内容について、都市マスにそぐわないものとしないでほしい。

*現在策定中の「子ども総合計画」との調整を考えている

9.市民提案の反映の有無、その理由についての文書はいつできるのか

*3月議会の前2月上旬の予定

10.昨今どこの自治体のマスタープランも似たり寄ったりである。国立らしい都市マスとは、「市民提案」を原案とするということではないのか。原案である「市民提案」がその他の資料と同列で扱われるのはおかしい

11.項目立ても市民提案の4区分を基本とし、これを示してから関連付けの中で細分化をするべきである。

12.土地利用方針が一番先におかれているのは国立らしいことなのか。人が大切であるという市民提案の精神をくむのであれば、順序がちがう

*見なおしを検討する用途地域に関する内容、南部地域と国立駅周辺の市街地整備に関する内容を含む「土地利用方針」を重視した

13.「住環境の整備」がコミュニティや生涯学習に関わる内容なら、ここにソフトに関わるものを含ませるべきである。また、「地域特性に応じた定住環境の形成」とあるのは地域別構想そのものでは

14.ハケの上、下という表現をハケの北、南、東、西に変える

15.策定フローの中で、附属機関における市民参加はどのように考えているか

*公募市民枠で考えている

16.都市計画審議会に「原案」と「市民提案」を付議すべきである

*都市計画審議会は決定機関であり、意見書等提出で決定できない時は附属機関へ差し戻すことになる。したがってこの段階で「市民提案」の付議は考えていない。

17.次回のわくわく塾の日程は

*ある程度かたちの見える2月に(12月は議会月で進みにくい)

--------参考資料----------
         13.11.14作成
国立市都市計画マスタープラン 項目立て (案)

1.都市計画マスタープランの位置付け
 (1)策定の背景 
 (2)基本的な考え方
 (3)体系上の位置付け

2.将来都市像
 (1)基本理念
 (2)めざすまちの姿

3.まちづくりの方針(テーマ別構想)
 (1)土地利用の方針
 (2)水と緑の整備方針
 (3)住環境の整備方針
 (4)産業環境の整備方針
 (5)交通体系の整備方針
 (6)都市景観形成の方針
 (7)都市防災の方針

4.特色ある地域のまちづくり(地域別構想)
 (1)北地域
 (2)東・中・西地域
 (3)富士見台地域
 (4)南地域    ・ハケ上地区
       ・ハケ下地区

5.計画の実現に向けて
(1)まちづくりの進め方
(2)市民参加のまちづくり
(3)推進体制の確立

(February 9, 2002)


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