ママ下湧水問題

words: 佐伯 章

ママ下湧水・3.3.15号線関連の最近の動きを紹介する。

2000.4.9 一橋大学にてシンポジウム
「くにたちを貫く道路と私たちのくらし・自然」

2000.4.9 毎日
国立市谷保地区の都道建設めぐり 都に環境アセス要請へ
「里山に影響ない工法で」市民団体きょう一橋大でシンポ
件の道路3.3.15線は2002年度完成予定。 都への要請では、この3カ月間で集めた約9500人分の署名を添える。

2000.4.12 毎日
都に環境アセス実施を要請 国立市谷保の都道めぐり市民団体

2001.3.16 朝日
立ったままコブシ移動 国立
都道予定地滝乃川学園西側のコブシを、保存のため30mほど移動。


都はどんな工事を進めようとしていたか? 参考となる記事として、1994年の次の記事がある(中略多)。

1994.9.17 読売
都道「国立都市計画」3.3.15号線建設へ
湧水保護ひと工夫 水路覆うトンネル さらに改善求める声も
昭和42年に都市計画決定され、 先月下旬には地権者全員に対する説明会が開かれた。 地権者には反対の声はなく、 近く土地評価や物件の調査算定など用地買収の手続きが始まる。
・・・さらに、湧水の2カ所のわき出し口と水路の上を道路が通過するため、 当初から湧水の水脈が絶たれるのではないか、 との懸念があった。
同市も「崖線は地元の財産」との立場から、大きな木は移植し、 水脈に影響のない工法をとるよう都に要請。 都も水脈に傷つけない唯一の工法として、 湧水が流れる幅約1mの水路の上に高さ約4m、 幅約5mのコンクリートトンネルをかぶせる「ボックスカルバート方式」の採用を決めた。 また、トンネル内は水路沿いに歩道を整備し、 湧水のわき出し口が歩道からも見えるように、 わき出し口周辺のコンクリートをくりぬくなどの対策をとる。 市はこの工法を「環境に配慮した最善の方法」(池上義雄企画部長)と評価。 地元地権者にも早期着工を望む声が強い。
一方、工法などの変更を要望している上原公子市議(生活者ネット)らは 「トンネルの中を流れる湧水などに親しみはもてない。 道路の幅などに改善の余地があるのでは」として再考を求めている。

市の公開している情報としては、 「ハケ上環境整備促進特別委員会記録 平成10.11.18(Wed.)」 がある。これは図書館・公民館などで閲覧できる。

参考
ママ下湧水問題 (Feb., 2000)
ママ下湧水問題 (Apr., 2000)

関連サイト
谷保−くにたちの里やまから
国立都市計画道路(都道)3.3.15号線(その2)建設事業における環境アセスメント実施に関する要望
多摩の自然マップ

(May 1, 2001)


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