神代訴訟問題

words: 重松朋宏
editor: 佐伯 章

神代訴訟
10年前、公民館西側の民間地の売買契約にあたって、 市が発行した道路計画の証明書に誤りがあり、 損害を受けたとして不動産業者(神代土地(株))が国立市と売主を訴えたもの。 92年に提訴され、この5月の地裁判決で、市の全面敗訴が決定(1億8千万円の賠償命令)。
昨年交代した裁判長によって市側の言い分が全く採用されなかったことや、 原告側損害賠償額を満額で認めたことなどの理由から国立市は控訴方針をとり、 5/16臨時議会で議決した。 「神代土地」が高島美秋議員(自民)の妻の親族にあたるため同議員は退席し、 自民・公明は「勝訴する見込みがない」などの理由で反対した。
(重松朋宏市政レポート003 2000/06/24(土)発行 より)

要は、公民館横の、屋台村→ラーメン屋味源の土地問題。


関連報道

2000.5.9 産経
市に1億2000万円の賠償命令 国立の不動産訴訟判決
ビル建築可能証明書に誤記載 売り主らに損害 地裁八王子支部
国立市の発行した証明書の記載ミスのため、 不動産売買で損害を被ったとしたもの。 市の発行した証明書を信用して土地を買ったら、 実はそこは道路予定地で、ビルを建てることはできなかった。

2000.5.9 東京
1億8000万支払い命じる 地裁八王子支部判決
都市計画道路証明書記載ミスで不動産会社の訴訟
国立市と売り主に移転登記の抹消も

2000.5.9 読売
国立市に1億賠償命令 地裁八王子支部
誤った証明書で不動産無駄に

2000.5.9 毎日
誤証明書でビル建設できず 国立市は1億1901万払え
不動産業者損賠訴訟で地裁支部

2000.5.9 朝日
「道路証明に誤り」国立市に賠償命じる 地裁八王子支部判決

2000.5.12 朝日
国立市が控訴へ 損害賠償訴訟

2000.5.17 東京
国立市が控訴へ 証明書記載ミス損害賠償訴訟 市議会で決める
市情報管理課「証明書のミスは認めるが、損害額の認定に疑問がある」

2000.5.17 読売
国立市が控訴可決 不動産業者の賠償請求

2000.5.17 毎日
損害賠償請求で国立市が控訴へ

2000.5.17 朝日
国立市が控訴へ 道路証明巡る訴訟

2000.5.18 読売
都市計画道路訴訟で国立市が控訴

2001.3.28 読売
国立市 不動産業者らと和解へ
誤証明書で土地売買 損害賠償訴訟

市から和解金、不動産業者に7500万円、 売り主六人に計800万円。

2001.4.7 朝日
証明書ミス賠償請求訴訟
国立市、8300万円支払い 東京高裁で和解成立

国立市が交付した道路建設計画の証明書が誤っていたため、 購入した土地にビルを建設することができなかったとして同市内の不動産業者と、 土地の売り主らが同市に計4億円余の損害賠償を求めるなどした訴訟で、 同市が計8300万円を支払う内容の和解が6日、 東京高裁(石井健吾裁判長)で成立。 一審東京地裁八王子支部は、同市に約12000万円の支払いを命じていた。 不動産業者は売り主らを相手に、土地の売買契約の解除も求めていたが、 6日の和解では契約を維持したまま、同市が不動産業者に7500万円、 地権者らに800万円を支払うことで当事者が合意。 一審判決によると、この不動産業者は同市発行の道路建設計画の証明書を信じて91年、 同市内の土地約200平米を地権者4人から約25000万円で購入。 証明書の上の道路建設予定地はこの土地の一部とされていたが、 実際には土地のほとんどが予定地に組み込まれていたため、 予定していた5階建てのビルを建設することができなかった。 国立市の上原公子市長「一審の判決に比べ市の支払額が減っており、 こちらの主張にも一定の配慮がなされたと考え和解に応じた。 今後は十分に注意したい。」

関連レポート
神代訴訟問題 (Aug., 2000)

(May 1, 2001)


[Top]