2003年5月24日 第8回小金井・駅舎デザイン会議参加報告

words : 飯塚

昨日(5月24日 午後1時半-4時半)、小金井市役所で行われた 第8回小金井・駅舎デザイン会議に参加しました。以下、会議の報告です。

会議では、前回の報告が行われたあと、JR東日本から提示された
駅舎デザイン修正案について、駅別のワークグループ(武蔵小金井駅
ワークグループおよび東小金井駅ワークグループ、各7〜8名)に別れ検討し、
その後、各グループより発表が行われました。

武蔵小金井駅グループの発表
◎デザインは前回に比べてよくなった(「普通」の形から、橋をイメージした
形に変更)。
◎小金井らしさ-光・風・水・緑をどう表現するか。デザイナーとしての
資質の問題。
◎南北のつながり。
◎光の取り入れ-さらに技術的検討が出来ないか。
◎回遊性-市の計画化・開発化の努力が必要。

東小金井駅(「公園こがねい」駅-駅名変更要望中!!)グループの発表
◎デザインは、前回要望した部分は改善された
(木質を増やす、斜めの部材の変更)。
◎防風対策として今回採用されている「有効セッパン?」については
外観上、金属的になる可能性。前回の方がよい。
◎広告・サインのあり方も含めてデザインしていくべき(JR内では別部門)
◎緑広告という手法。
◎地域性、森の駅としてのシンボル性、時間と共により味わい・深みが
増すようなデザイン(エージング)等については○×つかず。

全般
◎緑化、ソーラーパネルなどの費用負担、技術的検討について。
◎意見交換のプロセス、情報交換の促進について。

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これまでの経緯の要約(議事録より抜粋)

平成14年7月第1回会議開催
◎会議名の変更について(当初小金井・駅舎外観デザイン会議の
予定だったが、外観がとられ、現在の会議名になった)。
◎基本的に駅舎デザインとまちづくりとは切り離して考える。

平成14年7月第3回会議開催
◎JRから、デザインコンセプト資料の提出。

平成14年11月第4回会議開催
◎高架下の採光、通風についてのグループ発表がある。

平成14年12月第5回会議開催
◎JRデザイン案(たたき台の案)の提示。小金井市側からの駅舎デザイン案は、
平成15年4月ころまでにまとめる(5月に連続立体事業協議会へ提示する関係)。

平成15年5月第8回会議開催(今回)
◎JRより駅舎デザイン修正案の提示。
◎外観デザインについて「基本的に了解」かどうかの確認を求められる。
その場で結論は出ず。

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◎デザイン会議の位置づけ
オープン参加。諮問機関ではない。
ここでの要望、提案を市のプロジェクト会議(検討会)にあげ、
庁議結果をデザイン会議に報告。また市からJRに伝えてゆく。

◎参加してみた感想
デザインは率直にがんばっていると思いました。
特に東小金井駅(公園こがねい駅)は屋根がテフロン加工の
テント材(ドーム球場に用いられているもの)で、これまでにない
やわらかい印象をあたえています(ナウシカのオームみたいという
感想も)。同時に、駅デザインが周辺とどう調和していくか、
国立の場合、現駅舎との関係、南北のつながりとの関係で
より重要になってくると思います。

会議の運営方法の一可能性として、JRと話し合いの場を
作る努力は当初より行われていたようですが、難しいようです。

市民から具体的な要望・デザインを出していけば、それが取り入れられる
余地もかなりありそうだと感じました(例えば武蔵境駅の例)。

今後も他の駅の進展の様子を聞き、国立駅にフィードバックする
ためにも横の連絡が大切だと思いました。また、会議での結果や
進捗状況を、タイムリーに見やすい形で利用者・市民の方々へ
開示していくことが大切だと思いました。

より詳しい、またオフィシャルな経過については、会議録をご参照ください。
以上。

文責 飯塚

(June 3, 2003)


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