旭通り:
Achim Wollscheidのサウンドインスタレーション

Editor: サエキアキラ


*サウンドインスタレーションとは
立体作品を壁や床などに設置して、空間を意識的に表現する方法を
インスタレーションといいます。特に身の回りにある音や、
加工した、もの音、音楽などを手がかりにした空間表現を
サウンドインスタレーションといいます。


アヒム・ヴォルシャイト
サウンド インスタレーション

於:国立市旭通り
展示期間/96年10月16日(水)〜10月27日(日)

10月20日(日)18:00〜ギャラリーKIGOMA
アヒム・ヴォルシャイト氏を囲んでサウンドパフォーマンス予定
出演予定/wrk、アヒム・ヴォルシャイト

関連企画
川崎市民ミュージアム
「音とその知覚に関する試み sonic perception vol.4」
シンポジウム
講師:アヒム・ヴォルシャイト、古屋俊彦、深山径世
96年10月13日及び19日/14:00〜16:00
受講料/1000円(両日通し)
問い合わせ/044-754-4500 川崎市市民ミュージアム

ACHIM WOLLSCHEID
フランクフルト在住の哲学、美学の専門家でアーティストの アヒム・ヴォルシャイト氏をお招きして、公共空間、とくに環境音や交通音を利用して 展開するインスタレーションを行います。
彼の主な活動は、実験音楽などの分野で評価の高いレーベル "SELEKTION"におけるものですが、彼らの実験プロジェクトは、 単なる実験にとどまらず、コンセプチュアル・アートとして成立するものであります。
'91年以降のソロ活動においては、メディアの構造性や表現システムをテーマに、 展覧会や出版物などの活動表現を行っています。
彼は今回で3度目の来日になり、日本における主な活動は以下のとおりです。
'92 勅河原三郎のダンス作品の音響担当
'95 川崎市市民ミュージアム招聘

主催/
東京ドイツ文化センター
ギャラリーKIGOMA、川崎市市民ミュージアム
協賛/くにたちギャラリーネットワーク
協力/旭通り商店会はじめ会

(以上 ギャラリーKIGOMA POST CARD より)


「音とその知覚に関する試み sonic perception vol.4」
川崎市市民ミュージアム

「ソニック・パーセプション(音の知覚)」とは単純に聴覚を示すものではありません。 それは、空間的な物事の見方における反省として、また同様に、時間軸上に集約される 物事の捉え方の反省として、知覚・認識について再考するための1つの提案です。 そして、この提案により描き出せる概念と、そこでの関心により制作される作品を通じて、 研究し展開していく企画です。
今回は小冊子の発行に伴い、その執筆者3名(古屋俊彦、深山径世、アヒム・ヴォルシャイト) によるシンポジウムと各々の作品を紹介します。 この3名は共にアーティストであるばかりでなく、 哲学の研究者でもあり、それぞれの視点より「ソニック・パーセプション」という 提案に取り組みます。アヒム・ヴォルシャイト氏は前々回の当企画で 既にご紹介しましたが、今回は国立市のパブリック・スペースにて展示を行います。 また、市民ミュージアムの3Fミニホールでは、古屋俊彦氏による作品展示と 深山径世氏によるパフォーマンスを実施します。

(以上 川崎市市民ミュージアムのちらしより)


アヒム・ヴォルシャイト
インスタレーションと講演

フランクフルトのアーティスト、アヒム・ヴォルシャイトは 勅河原三郎のダンス作品"ノイジェクト"の音楽を担当したことで 日本でも知られるようになった。 一方彼の本領はと言うとエレクトロニックス・メディアで、 コンピューターを音、照明、テキストなどと芸術の分野に応用することである。 とりわけその興味はこれらの仕事を公共の場に取り込むことである。
彼のインスタレーションは、芸術であるという主張をあえて押さえたもので、 観る者が一見して作品とは認識しづらい。周囲の環境が作品の一部であり、 その環境と呼応し、また人の注意をそこに向けるというのがインスタレーションの重要な コンセプトとなっている。今回インスタレーションを予定したのは国立市の商店街で、 期間中、そこでの日常を反映した作品が住民の生活の一部として体験できることだろう。 商店街の音はシグナルとして記録され、特定の選ばれた シグナルは形を変えて再び環境に戻される。装置としては、15メートルほどの道に、 マイクと小型コンピューターが数セット、同じ間隔で配置される。 例えば道を通るトラックの音がこの装置に記録され、分析を経て 再び現実の環境の中にフィードバックされるという仕掛けである。 選ばれ、そして調和を整えられた音がリアルタイムで産み出される。 その連続した音は、プログラミングされたフィルターの変化と、 決して同じ動きが繰り返されることのない歩行者や道路交通によって 創り出される。
川崎市市民ミュージアムでは、音とその知覚に関するシリーズの枠内で、 哲学者でアーティストの古屋俊彦、深山径世両氏をパネラーに迎え、 アヒム・ヴォルシャイト氏との催しが企画されている

(東京ドイツ文化センター(GOETHE INSTITUT TOKYO) 催し物カレンダーより)
GOETHE INSTITUTのアドレスはこちら


ガレリアラセン企画展
「オーディオ伝送系における入力/出力の固定 及び伝達経路の可変性」

会期/1996年10月15日(火)〜20日(日) 12:00〜20:00 最終日18:00まで
作家名/Wrk collective work

様々に多様化していく表現の中で、視覚のみならず、聴覚やそれ以外の感覚で知覚し 理解される芸術作品があります。今回、現象と知覚の時間的変遷委テーマをもつ Wrkによる作品をご紹介したいと思います。よく知られています 演出的サウンドインスタレーションではなく、コンセプチュアルな姿勢によって 制作される知覚に関する試みをギャラリー空間を手がかりに作品展開します。
内容は、入力となる音響信号と出力となる再生システムを固定し、 伝達経路をWrkの各メンバーが各自の関心事により制作。1日ごとに 交換してゆきます。伝達される情報はその経路によって変化する。 ここに情報内容の持続と分断、形態の変化の問題をみる。 というものです。

Wrk colective work
Wrkは現象と知覚の時間的変遷をテーマにインスタレーション、パフォーマンス、 マルチプル、CD制作をする。メンバーはm/s、角田俊也、飯田博之、 志水児王、富永敦の5人。

(GALERIA RASEN チラシより)
ガレリアラセンについてはこちらまで

(Octorber 6, 1996)
(Oct. 22,1998 誤記を修正)

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