多摩のあゆみの20年展

words & photo: サエキアキラ


季刊誌「多摩のあゆみ」は今から20年前、たましんの地域文化事業として 創刊されました。以来執筆者は562名、論文数は1196編、頁数は延べ 8862頁になるということです。今回の展示では「多摩のあゆみ」が 20年間に出会った古文書や文化財、思い出の先生方の原稿や写真などで 「多摩のあゆみ」の足跡をふりかえっています。


奥多摩町川野の車人形は、文楽の3人遣いの人形を、前に2個、後ろに1個の 車を仕込んだろくろ車を使うことによって、1人遣いでもできるように 工夫されたもので、江戸末期に山岸柳吉によって作られたといわています。


新撰組と言えばまず京都を思い浮かべますが、近藤勇や土方歳三が 生まれ育ったのはここ幕末の調布・日野でした。 近藤勇が着用していたどくろの稽古着や、書簡、湯呑などが 展示されています。

また、この他にもたましん事務センターから出土した縄文土器や、 「多摩のあゆみ」の表紙を飾った絵画が展示されていました。

しかし近藤勇って、本当にまじめな方だったんですねえ。


多摩のあゆみの20年 地域の発見

[会期] 1995年11月21日(火)〜1996年1月21日(日)
[開館時間] 午前10時〜午後6時、入館は5時30分まで
[休館日] 月曜日・祝日(土曜・日曜は開館)
     年末年始
[入館料] 無料
                    たましん歴史・美術館

(Dec. 1995)