editor: 佐伯 章
平成12年3月、国立市発行の報告書です。
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[1] 調査の背景
JR国立駅は、大正末から進められた国立開発の中で放射状道路や街区の起点に計画され、以後「国立の顔」としてまちの歴史とともに年齢を重ね、市民に親しまれてきた。しかし、中央線連続立体交差事業の進捗に伴い、JRは駅舎の取り壊しを発表、国立市が平成9年に行った登録文化財の意見具申にも関わらず、方針の変更は得られていない。また駅周辺の高度化により、仮に駅舎が現地保存されたとしても、周辺環境が大幅に変貌してしまう可能性が高い。
このような経緯を受けて本調査では、国立駅舎が持つ様々な価値を明らかにし、それを活かした保存活用方法と駅周辺の将来像を専門的見地から検討し、駅の保存活用構想として「国立駅周辺プラン」を作成するものである。
[2] 調査の方針
国立駅舎の保存活用を考えるにあたっては、まず国立のまちの開発の歴史をひもとき、計画時の駅の役割や位置づけを、現在のまちの中で果たす役割と併せて再認識する必要がある。また景観的に果たす役割が多い一方で、駅周辺は大きな変化の波の中にある。こうした変化の方向を読み解き、駅周辺や大学通り、ひいては国立全体の景観の中で保存手法を検討する必要がある。さらに国立市民の積極的な議論と支持が不可欠であり、各段階における市民参加の機会について十分な検討を行う必要がある。以上に重点を置き、国立駅舎の保存活用の方向と今後の進め方をまとめる。
同時に、中央線立体交差事業の機会を捉えて、高架下利用の検討を行うと共に、国立積年の課題である交通問題の解消に向けて検討を行う。
[3]「国立駅周辺プラン作成検討会」の設置
以上の検討を進めるにあたっては、広く専門的見地からの知恵を結集するため、学識経験者らからなる「国立駅周辺プラン作成検討会」を設置した。
構成委員と開催日程は以下のとおり(敬称略)。
(委員) 委員長 北沢 猛 (東京大学大学院工学研究科都市工学専攻 助教授)
後藤 治 (工学院大学建築都市デザイン学科 助教授)
藤森照信 (東京大学生産技術研究所 教授)
藤原恵洋 (九州芸術工科大学芸術学部芸術情報設計学科 助教授)
山下裕子 (一橋大学商学部 助教授 国立在住)
(オブザーバー) 馬場憲一 (東京都教育庁生涯学習部文化課 学芸員)
堀 勇良 (文化庁部門建造物課登録部門 主任文化財調査官)
平林正夫 (国立市教育委員会生涯学習課 課長)
堀井公一郎(国立市建設部 主幹)
(開催日程) 第1回検討会:平成11年10月29日
第2回検討会:平成12年1月19日
第3回検討会:平成12年2月23日
(June 12, 2001)