史跡散策

国立市の史跡・名所案内です。

谷保天満宮
南養寺
城山公園


谷保天満宮
菅原道真公をまつる、天満宮の谷保(やほ)版です。お正月には多くの参拝客で にぎわいます。学問の神様ということもあり、近隣の町から自分の、あるいは 子どもの合格祈願のために訪れる人も多いようです。
神社正面におかれている牛の石像は、触ると御利益があるということで お鼻がてかてかに光っています。
この神社はおもしろい構造をしており、本堂に行くのに階段を下りて行かなくては なりません。ふつう、神社やそのような神聖な建物は山の頂上など 高いところにおかれるのがふつうです。これは、昔甲州街道が 今よりも少し南を走っていたからだといわれています。道がずれたため、 街道が神社の上を走るようになってしまったのです。


南養寺
このお寺の真価は一年の最終日、大晦日に発揮されます。 このお寺には古い大きな鐘が置かれているのですが、大晦日の夜には 自由に除夜の鐘をつくことができるのです。
そのすぐそばでは毎年甘酒がふるまわれ、冷たくなった体を 暖めることができます。そして夜の細道を天満宮にむかい、 新年の参拝をするのです。


城山公園
城山(じょうやま)はむかしの豪族の館のあとだといわれています。 現在は公園として整備され、付近の子どもたちの遊び場となっています。 公園の中には浅い小川が流れており、夏は水遊びをしている子が たくさんいます。そばにはくにたち図書館の分室が建っており、 本を自由に閲覧できるようになっています。ここでは古い民家が そのまま図書館として利用されています。

(サエキアキラ Jun. 1995)